2012年1月8日日曜日

坂東三十三観音 第11番 安楽寺

本堂(安楽寺)
坂東三十三観音めぐり第11番札所は真言宗智山派の安楽寺。吉見観音として親しまれているご本尊は伝行基作の聖観世音菩薩。本堂は約340年前(寛文元年)に再建されたもので埼玉県指定の有形文化財。

山門(安楽寺)
車で参拝する場合は駐車場から境内まで少し歩くことになります。参道に1軒あるお茶屋さんでは厄除け団子が名物のようですが、今回は時間の都合で素通り・・・。正面の石段を登ると山門があり吉見町指定文化財の仁王像が安置されています。平成10年に解体修理を終えた仁王像は綺麗に修理されており見応えがありますが、残念ながら金網保護タイプで撮影向きではありません。駐車場の近くにある仁王像は露出タイプなので、仁王好きの方はこちらの仁王像もおすすめです。

阿弥陀如来(安楽寺)
境内に入ると右手に地蔵菩薩と阿弥陀如来坐像が並んでいます。阿弥陀如来は吉見大仏と呼ばれているようですが、鎌倉や奈良の大仏よりはかなり小さめで。がっかり大仏に認定されていることでしょう。

三重の塔(安楽寺)
本堂右手にある三重の塔は高さ17.6mもある立派なもので、埼玉県指定有形文化財となっています。ちなみに安楽寺で一番古い建造物。

野荒しの虎(安楽寺)
本堂内の欄間には左甚五郎作といわれる「野荒しの虎」が納められています。つけられた名前からして悪そうな虎。坂東三十三観音第9番の慈光寺には左甚五郎作の「夜荒しの名馬」がありました。左甚五郎は乱暴な動物を作るのが好きだったようです。
夕暮れ時であったこともあり、堂内の欄間にある「野荒しの虎」はかなり暗くて肉眼でも見づらいですが、堂内であったためフラッシュを使わずに長時間露光で撮影してみました。その結果、実際より明るく写すことができて良く見えるようになりました。カメラってすごいですね。

飛行機雲(安楽寺)
埼玉県内にある坂東三十三観音霊場4ヶ所を1日で参拝する予定だったのですが、途中寄り道をしてしまったこともあり3ヶ所しか行けませんでした。
吉見観音安楽寺で納経時間終了ギリギリで、我々が帰る頃に本堂内から夕方のお勤め?が始まりました。太鼓を打ち鳴らす中、大勢の僧侶が怒鳴るように大声で読経する般若心経は、他では聞いたことがないものでかなり迫力がありました。大勢の方がいらっしゃいましたので毎日のお勤めではなく、特別な日であったのかもしれません。

過去の参拝履歴
第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺

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